浦和レッズ、ヴィッセル神戸戦でCO2排出量をカーボンオフセット

村山 大翔

村山 大翔

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浦和レッズは10月4日、埼玉スタジアムで行われるヴィッセル神戸戦において、試合運営で排出される二酸化炭素(CO2)のカーボンオフセットを実施する。埼玉県内の共同住宅などに設置された太陽光発電の「環境価値」をグリーン電力証書として取りまとめ、浦和レッズに提供する仕組みだ。これにより、同試合のCO2排出量を実質ゼロとする。

今回の取り組みは、浦和レッズ、埼玉県、一般社団法人埼玉県スマートまちづくりの3者が連携し、地域住民の生活から生まれる再生可能エネルギーの価値を活用する実証実験でもある。太陽光発電を中心とした再エネ利用はCO2削減に資するだけでなく、「エネルギーの地産地消」を促進する点で注目される。

クラブの試算によれば、ホームゲームでは電気やガス、水道、燃料、廃棄物処理などを通じて約10トンのCO2が排出される。この量はスギの木約700本が1年間に吸収するCO2に相当し、サッカーピッチ約1.2面の森林に匹敵する。今回のカーボンオフセット対象には電力やガスだけでなく、紙コップや段ボールのリサイクルなど幅広い項目が含まれている。

今回の「サステナブルDAY」での取り組みは、地域資源を活かした独自モデルとして、他クラブやスポーツイベントへの展開可能性も注目される。

参考:https://www.urawa-reds.co.jp/clubinfo/232037/