Web3スタートアップ、カーボンクレジットのブロックチェーン活用で効率化

村山 大翔

村山 大翔

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Web3事業支援を手がける株式会社Pacific Metaは、ブロックチェーン技術を活用したカーボンクレジットソリューションの提供を開始した。企業のGX推進を後押しし、信頼性と効率性を両立した炭素市場の形成を目指す。

企業の間では、削減困難な排出量を相殺する手段としてカーボンクレジットの活用が注目されているが、その運用には「二重計上のリスク」「高額なMRV(測定・報告・検証)コスト」「クレジットの品質不信」といった課題も残る。

Pacific Metaは、これらの課題を解決する鍵として、改ざんが困難で高い透明性を持つブロックチェーン技術に着目。同社の新サービスでは、以下の3点を中核に据える。

まず、カーボンクレジット創出支援では、プロジェクト登録からモニタリング、クレジット認証までを一貫して支援。次に、プロセスのデジタルトランスフォーメーション(DX)では、申請業務の効率化により、最大で監査コストを40%、現地検証頻度を70%削減できると見込まれる。最後に、新規ビジネス構築支援を通じて、ブロックチェーンを活用したGX事業の立ち上げから運営までをサポートする。

Pacific Metaは、「ブロックチェーンの導入によって、二重発行の防止、業務効率化、透明性確保、そして市場の流動性向上が実現する」と強調しており、企業の脱炭素化支援と同時に、カーボンクレジット市場全体の信頼性向上に貢献する構えだ。

今後は、日本市場におけるGX推進に加え、このソリューションをグローバル標準として確立することで、国際的なカーボンクレジット市場の発展にも寄与する方針。Web3の技術基盤を活かし、ブロックチェーンの社会実装を加速させる。

参考:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000138.000111379.html