「J-クレジットでCO2ゼロ」 沖縄セルラー、県内上場企業で最速のカーボンニュートラル達成

村山 大翔

村山 大翔

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沖縄セルラー電話は7月25日、グループ全体のCO2排出量を実質ゼロにしたと発表した。2024年度中にカーボンニュートラルを実現し、県内上場企業として最も早い達成となる。再生可能エネルギーの地元活用や、自然由来の「J-クレジット」による相殺を組み合わせた。

沖縄セルラーはこれまで、省エネの推進や太陽光発電を活用した基地局の整備を進め、CO2排出の削減に取り組んできた。2024年度には、電力使用による排出(Scope2)のおよそ99.7%を、県内の再生可能エネルギーと「FIT非化石証書」によってまかなった。

再エネの直接供給が難しい離島などでも、この証書を使うことで実質的に再エネを使ったとみなされる仕組みだ。

残る0.3%の排出(Scope1)は、森林整備によりCO2を吸収する自然由来の「J-クレジット」で相殺。これにより、グループ全体の事業活動から出るCO2をすべて打ち消すことができた。

今後は、県内産のJ-クレジットづくりや、カーボンニュートラル通信網「Green Network by 沖縄セルラー」の広報にも力を入れる方針。地域ぐるみの脱炭素を目指し、「地元に全力!」の姿勢をさらに強めるとしている。

参考:https://okinawa-cellular.jp/common/uploads/news_20250725_1.pdf