米石油大手のSLB、炭素回収技術事業を展開するACCを500億円規模で買収

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アメリカの油田サービス企業、SLB(Schlumberger)は、ノルウェーのアーカー・カーボン・キャプチャー(ACC)との合併契約を発表しました。この取引により、SLBはACCの80%の株式を約500億円で取得し、残り20%はACCが保持します。この合併は、両社の技術と専門知識を組み合わせ、産業規模のカーボンキャプチャソリューションをより迅速かつ経済的に市場に提供することを目的としています。

SLBのCEO、オリヴィエ・ル・ペック氏は「カーボンキャプチャと利用・貯蔵の技術(CCUS)は、ネットゼロ移行において不可欠であり、2030年までに年間1ギガトン以上のCO2を捕捉する必要があり、2050年には6ギガトン以上に増加する見込みである。」としています。

多排出業界である石油セクターの企業が、炭素回収技術を買収することで、グループ全体での排出をオフセットすることが可能となります。今後も、石油セクターによるCCUS関連への投資が加速することが予測されます。

SLB、Press Release

SLB Announces Agreement to Acquire Majority Ownership in Aker Carbon Capture