自然由来カーボンクレジットとは、森林、土壌、湿地、海洋といった生態系の働きを活用して、大気中の二酸化炭素(CO2)を吸収・貯留、あるいは排出を回避する活動から創出されるカーボンクレジットの総称を指します。
これは、国際自然保護連合(IUCN)などが定義する「社会課題(気候変動など)に効果的かつ順応的に対処し、人間の幸福と生物多様性の両方に便益をもたらす、自然及び生態系の機能を保護・管理・回復するための行動」(自然に基づく解決策=NbS)を基盤としています。
大気中からCO2を直接回収する DACCS のような工学的アプローチとは対照的に、自然由来カーボンクレジットは自然の仕組みを活かしたアプローチであり、陸域を対象とするグリーンカーボンと、海域を対象とするブルーカーボンの両方を包含する概念です。
« Back to Glossary Index