デンマークエネルギー庁は、バイオマス由来の二酸化炭素(バイオジェニックCO2)を捕捉し、貯蔵するための3つの新しいCCS(二酸化炭素捕捉・貯蔵)プロジェクトに支援を提供する契約を締結しました。このプロジェクトは、2026年から2032年にかけて年間合計160,350トンのCO2を捕捉し貯蔵することを目指しており、これは約16,000ヘクタールの森林が吸収するCO2に相当します。
この支援は、CO2排出量基金(NECCS基金)の完了に伴うもので、BioCirc CO2とBiomanの2社に対する契約が成立しました。さらに、Carbon Capture Scotland Limitedとの契約も予定されています。
各プロジェクトの提案は、デンマークエネルギー庁の要求を満たしており、各社が約束した通りにCO2の捕捉、輸送、貯蔵を行える能力があると評価されています。これらのプロジェクトは、デンマークにおけるCCSの価値チェーンを発展させることが期待されており、3社はデンマーク国内にCO2を貯蔵する計画です。
また本プロジェクトは、捕捉されたCO2が地下の地質学的貯蔵に永久に保存されたことが文書で証明された時に、支払いが行われる成果報酬制となっています。
国としてCCS技術に投資する流れが、今後世界的に拡大することが期待されます。
The Danish Energy Agency、Press
Three new CCS projects have been pledged support to capture and store biogenic CO2