三菱商事株式会社は、Shell US Gas & Powerと共同で、米国ルイジアナ州で進行中の直接空気回収(DAC)プロジェクト「Pelican Gulf Coast Carbon Removal Project」への参画を発表しました。このプロジェクトは、大気中のCO2を効率的に回収し、地下に貯蔵することで、年間約100万トンの炭素除去を目指しています。
DAC技術は、大気から直接CO2を捕獲する方法で、地球温暖化対策の重要な手段とされています。三菱商事はこのプロジェクトを通じて、DAC技術の実用化とコスト削減を進めると共に、商業化を加速させることを目指しています。
プロジェクトでは、回収したCO2を合成燃料の原料として再利用する計画もあり、持続可能な航空燃料(SAF)など、新たなカーボンニュートラルな製品への転換が期待されています。また、この技術はカーボンオフセット市場においても新たな可能性を開くと見られ、企業のネットゼロ達成に貢献する重要な施策となるでしょう。
三菱商事はこの取り組みを通じて、カーボンニュートラル社会の実現に向けた技術革新に注力し、環境負荷の低減と持続可能な社会構築に貢献していく方針です。
三菱商事株式会社、プレスルーム
米国ルイジアナ州におけるDACプロジェクトへの参画について