海洋の化学的・生物学的プロセスに働きかけることで、海洋が大気中から二酸化炭素(CO₂)を吸収・貯留する能力を高める、一連の革新的な炭素除去(CDR)技術を指します。
「海洋CDR(Ocean-based Carbon Dioxide Removal)」とも呼ばれるこのアプローチは、主に海水の化学的性質を調整することでCO₂が溶け込みやすい環境をつくり、大気中からの吸収を促進します。これは、大気そのものから直接CO₂を回収する DAC(Direct Air Capture) とは異なり、地球表面の約7割を占める広大な海を巨大な「CO₂コレクター」として活用する発想に基づいています。
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