2024年3月1日、東京証券取引所(TSE’s)のカーボン市場におけるJ-クレジットの取引量が2月に月間記録を更新し、71,820トンの二酸化炭素換算量(tCO2e)が取引されました。これは、昨年12月の56,000トンを超える過去最高の取引量です。1月には20,562トンへと63%減少した後のことでした。
2月の取引量の大部分は、再生可能エネルギープロジェクトによって生成されたJ-クレジットによるもので、52,317トンが取引されました。その中でも特に2月27日には19,000のJ-クレジットが、2月9日には11,418トンが取引されるなど、活発な取引が見られました。
残りの取引量は、省エネプロジェクトによって生み出されたJ-クレジットによるもので、19,503トンが取引されました。2月9日だけで10,000トンが取引されるなど、省エネプロジェクト由来のJ-クレジットも注目されています。
しかし、2月には森林や再生可能熱、または日本の以前のJ-VERスキームによる森林オフセットなど、他のプロジェクトタイプのクレジット取引は行われませんでした。これは1月と同様の状況です。
TSEは年間500,000トンの取引量を目標としており、10月11日の開始以来、合計で173,290トンが取引されています。ただし、2月末には試験的なマーケットメーカースキームが終了しました。このスキームでは、住友商事、大和証券、丸紅、みずほ銀行、三井物産の5社が市場の流動性を高めるためにクレジットの売買を行っていました。TSEがこのスキームを継続するかどうかはまだ未定です。
TSE’sは、日本の複数の取引所の中で、カーボン市場への流動性と価格発見の提供を目指しています。
JPX、カーボン・クレジット市場
https://www.jpx.co.jp/equities/carbon-credit/index.html